立川ドライブ

日曜日、シャンプーハットの『立川ドライブ』を観に行って来ました。今回は初の三茶なのかな。いつもより広い劇場のシアタートラム、シャンプーハット出世しましたね。
実はこの観劇の前に、夜中にやっていた『週間真木よう子』の赤堀さんの回を観てしまったんです。途中から最後の結末まで見て、エンドロールで赤堀さんの脚本だって知って、しかもタイトルが舞台と同じ。まさか同じお話じゃないよね・・・と思ったら同じでした。失敗したぁ。もう、なんでテレビで先やるのさ〜。
今回は坂井真紀さんが出演していました。坂井真紀さん良かったです。ドラマの真木よう子さんも合ってたと思うけど、坂井真紀さんのちょっと冷めた雰囲気と、適当でハッキリしない「洋子」の性格が良く合ってて、シャンプーハットのお芝居に溶け込んでました。そんでもって洋子は「普通の優しさ」を持った人。本当にどこにでもいるようなごく普通の女性で、彼女の周りの人々もごくごく普通の人たち。普通の何気ない毎日の中で、みんな何かしら不満を抱えつつ、それでも結構楽しく暮らしている。ほんの少しタイミングが悪かったり、優しさが仇になってしまったり、思わぬ言葉が引き金になったり。些細な出来事が歯車を狂わせてしまう。みんな小さな幸せが欲しいだけなのに。ほんの少し愛されたいだけなのに。
クリスマスソングや携帯の着信音。流れていく時間。喧騒の中に感情も悲しい出来事もどこかに消えて行ってしまう。観終わって、なんかとても悲しい気持ちになってしまった。
お芝居の中で、「ごめん、まっちゃん訴える」というセリフがあるんだけど、セリフというかメールなんだけど。ドラマの方でもあったけど、なんとなくこの言葉に聞き覚えがあって、なんかの映画のセリフだったかなと思ったけど、調べてみたらこのお話は実話なんだということがわかった。あるストーカー事件を元にしたお話。その事件の時、テレビで報道されたこのメールの言葉を私も頭のどこかで覚えていた。きっと強烈な印象を受けたからだと思う。優しさと残酷さが交じり合った言葉。赤堀さんもこの言葉になにか衝撃を受けたのかな。